熱中症に気をつけて!

気象庁からこの先1か月の天候の見通しが発表されました。近畿地方では7月上旬は雨が続くものの、その後は晴れが続き、20日頃に梅雨明けが予想されています。湿度も気温が高いことが日本の夏の特徴です。
 
この時期に気をつけないといけないのが熱中症です。人間の体には体温調節機能があります。汗をかいたり、血液が流れる量を増やすことで熱を体の外に逃がし、体温を一定に保っています。しかし、高温多湿の環境下では汗をかいても蒸発せず、体温が下がりません。汗で水や塩分はどんどん失われていくので、体は水分と電解質が不足した状態になります。このような状態が続くと体温調節が難しくなり、体温が異常に上昇する、熱中症になってしまいます。
 
熱中症が特に多い日は、急に暑くなった日や、高温多湿の状況で仕事をする初日です。暑熱順化と言って、体も暑い環境に徐々に適応していくのですが、1週間程度かかります。せっかく慣れてきても、数日暑さから離れると順化していない体に戻ってしまいます。
 
では熱中症を防ぐにはどうしたらいいでしょうか?
まず、熱中症になりやすい環境を極力避けることです。直射日光や屋外の作業を避けます。それが難しいようなら高温多湿の環境下の運動や仕事を長時間行わず、こまめに休憩をとり涼しい場所で体を休めます。服は吸水性、速乾性に優れた素材の物を選んでください。
 
水分や塩分を失う前に定期的に水分摂取を心掛けます。のどの渇きを感じなくても30分から1時間に1回は水分を取るようにします。その際はお茶や水ではなく、塩分と糖分を含んだ飲み物にすると腸からの水分吸収がスムーズになります。
 
体温が上昇してきたときは、脇や首などおおきな血管が通っている場所に保冷剤などを当て体を冷やします。
 
ただ、部活を頑張ったり、仕事が忙しかったりと、無理をしてしまう時があると思います。だるさや気分が悪いなど、体調の悪化に気づいたときは早めに体を休め、自分で水分摂取ができない時はすぐに受診してください!

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