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青春のシンボルと言えば

青春のシンボルと言えば、皆さんがご存じのにきびですね。今週は気温が高く、梅雨明け目前で湿気も多く、汗をかいて肌が汚れがちになっていると思います。この時期にニキビに悩む学生さんも多いのではないでしょうか?思春期に入る12歳頃は皮膚の脂分(皮脂)が沢山作られるようになり、その分泌も多くなるのでニキビができやすい肌の状態になります。特に顔、胸、背中ができやすい場所です。 ニキビは毛穴に皮脂が詰まることから始まります。皮脂が詰まっただけの状態では白ニキビや黒ニキビの炎症のないニキビ(コメド)と言われますが、アクネ菌という菌が毛穴で増えていくと炎症を起こし、赤ニキビや膿が溜まった黄ニキビに変化していきます。コメドの段階で治療をすれば綺麗に治るのですが、炎症を起こしたニキビは周りの組織が破壊されてしまい、デコボコした痕が残る場合があります。 ニキビの治療には、殺菌作用とピーリング作用のあるクリームを使用します。炎症が強い場合は抗生物質の塗り薬も併用します。ただ、いったんよくなってもコメドがあるとニキビの悪化を繰り返すことが多いので、再発を予防するため治療を続けることが大切です。 ニキビを悪化させないためには、1日2回洗顔料を使って洗顔し肌を清潔に保ちます。洗顔料は泡立てて、こすらず優しくすすいでください。市販のスキンケア製品を使用する際はニキビ肌用の商品を選ぶようにしてください。布団や枕のシーツもこまめに替え、バランスのとれた食事と規則正しい生活が健康的な肌を保つ秘訣です! 以前紹介したアトピー性皮膚炎と同じで、ニキビの治療も長期戦です!夏場で症状が悪くなってしまったり、忙しくて塗り薬を忘れてしまうこともあると思いますが、諦めてしまうとせっかくの努力が無駄になってしまいます…(T_T)ニキビの程度も生活スタイルもお子さんによって様々ですので、お一人お一人の状態に合わせて作戦を考えていきます!お気軽にご相談ください☆

ワクチンの接種間隔

7月に入り、当院に受診してくださる患者さんが徐々に増えてきています。保育園や幼稚園、学校が本格的に始まり、風邪のお子さんが多くなってきましたし、湿疹や鼻炎など、治療したいけど外出を控えられていた方がお越しになられています。ワクチンデビューをする2か月の赤ちゃんもいらっしゃいます。 私が赤ちゃんの頃(昭和の話ですが!)に比べて、今は定期で接種できるワクチンの種類が多く、お子さんも、一緒に受診されるお父さんお母さんも大変です。いつ接種できるのか、次はどのワクチンなのか、いつまでに接種しないといけないのか、わからなくなってしまいますよね。 ワクチン間隔は、①次にワクチン接種自体が可能になるために必要な期間と、②同じワクチンをまた接種するまでにどれぐらいの期間をおけば良いか、この2つの要素を考えます。 ①について ワクチンは、病気の原因となるウイルスや細菌の感染する能力を失わせた不活化ワクチンと、ウイルスや細菌の毒性を弱めて病原性をなくした生ワクチンの2種類に分けられます。2種類以上のワクチンを別々の日に接種する場合、不活化ワクチンは1週間以上、生ワクチンは4週間以上の間隔をあけて次のワクチンを接種します。これはワクチン同士の干渉を防止したり、ワクチンによる副反応が起こるかもしれない時期は様子を見るためです。 ②について 同じワクチンを複数回接種することで、体に病気を覚えさせ、しっかり免疫をつける必要があります。生ワクチンは毒性を弱められたウイルスや細菌が体内で増殖して免疫を高めていくので、接種の回数は少なくて済みます。一方、不活化ワクチンは自然感染や生ワクチンに比べてワクチン接種でつく免疫が弱いため、何回か追加接種が必要になります。どの程度期間をおいて、2回目、3回目のワクチンを接種ができるようになるかは、ワクチン毎に決められています。 接種開始時期も異なりますし、混乱してしまうお父さんお母さんも多いと思います。最近ではお子さんのお誕生日を登録すると、接種時期を教えてくれるアプリもあります。また、接種時期がずれてしまった場合でも、接種可能なワクチンもありますので、悩まれた際はご相談ください!